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♪*☆*♪令和6年7月22日(月)
更新♪*★*♪
”セミの声
”
この時期になりますと、工房の庭ではセミの
ぬけがらがたくさん見つかります。
今でもぬけがらを集める子どもはいるのでし
ょうか(笑)
セミの成虫は寿命が短いうえに飼育が難しい
のでまだまだ謎の多い虫だそうです。
メスを呼び寄せるためにオスだけが大きな声
で鳴きます。
セミと言えば松尾芭蕉の「閑けさや岩にしみ
入る蝉の声」が有名ですが他にもセミの句を
詠んでいます。
撞鐘(つきがね)もひびくようなり蝉の声
〖まるで釣り鐘が響いているようにあたり一
面蝉の鳴き声がしている〗
本格的な夏のはじまりですね。
柄に込められた意味
日本に古来から伝わる着物の柄には、それぞ
れに意味があります。
古典的な文様についていくつかあげたいと思
います。
・鈴(すず)-除災招福
古くから邪気を払う魔除けとして、神事や祭
事で使われている。災いを遠ざけ、神仏の力
で福を招くとされました。
・独楽(こま)-意思を貫く、お金が回る
まっすぐ芯が通っていることから「意思を貫
く」という意味と、回る姿から「お金が回る
」という意味が込められています。
・宝尽くし(たからづくし)-開運招福
如意宝珠(願いのかなう宝のたま)、宝やく
(かぎ)、打ち出の小槌、金嚢(きんのう、
金銭を入れる袋)、隠れ蓑(かくれみの)、
隠れ笠、丁子(ちょうじ)、宝剣、宝輪、法
螺などを散らした文様。福徳を招く文様とし
て喜ばれ、祝儀のきものや帯などによく用い
られています。
・糸巻文(いとまきもん)-不老長寿
「糸巻」とは、その名の通り糸を巻いておく
ための道具。いつも寄り添っていることから
、良好なパートナーシップの願いを叶える文
様です。
伝統的に受け継がれてきた着物の柄にこんな
ふうに意味や願いを込めてきたのですね。
先人たちの発想力や災いに対する気持ち、幸
せを願う心が伝わってきます。
身近なものですと手ぬぐい。
七宝つなぎ、麻の葉、青海波(せいがい
は)、矢絣(やがすり)など名前はわからな
けど見たことはあるという柄にも意味があり
ます。
その時の自分の気持ちに合った柄を選んでみ
るというのもおもしろいと思いますよ。